岐阜県生物多様性研究会の提言
岐阜県生物多様性研究会(代表:田中俊弘岐阜薬科大学教授)は2月27日に岐阜県と岐阜市に対して提言書を提出しました。田中代表と会員の水崎さんが岐阜市役所を訪れ、岐阜市長に提言書の説明をされました。
提言書は「行政政策における『生物多様性保全』という新たな価値観について」とし以下の内容になっています。
①『生物多様性保全』という新たな価値観を共有した行政政策を、自然環境保全行政のみならず、教育やまちづくり、インフラ整備など様々な分野で展開する。
②『生物多様性保全』の考えに沿った自然環境保全活動及び環境学習の推進を継続的に実施する。
岐阜県生物多様性研究会では、市民が生物多様性保全に向けて何をすべきか、また、行政政策に何が必要かを考えるための勉強会を続け、シンポジウムや市民参加ワークショップ、アンケート調査を実施されてきたそうです。それらを基に「行政政策における『生物多様性』という新たな価値観について」を提言されました。
※「生物多様性」とは・・・・
地球上の生物は、約40億年に及ぶ進化の過程で多様に分化し、生息場所に応じた相互の関係を築きながら、地球の生命体を形づくっています。このような多様な生物の世界を「生物多様性」といいます。生物多様性は、生態系のバランスを維持するうえで重要であるばかりでなく、私たち人間の生活にも計り知れない恵みをもたらしてくれます。生物多様性には『野生生物種(種数)の多様性』、『野生生物種内(遺伝子)の多様性』、及びそれらの生息環境としての『生態系の多様性』の三つの階層があり、これらすべてが守られて初めて生物多様性が維持されます。今、失われている生物多様性の大部分は人間活動が原因になっていると考えられています。
※「生物多様性」をなぜ保全すべきなのか?・・・・
私達のまわりから徐々に生物多様性が失われたとしても、すぐに目立った影響が出るわけではありません。しかし、一種また一種と絶滅していくうちに、ある日突然、生態系は崩壊してしまいます。私達は今、その危機に直面しており、生態系の崩壊は人間にとっても生活の基盤を危うくすることを意味しています。そのため、私達は生物多様性という新たな価値観を認識し、自然環境保全のみならず、教育やまちづくり、インフラ整備などあらゆる分野において検討すべき非常に重要な評価軸なのです。人が「心地よい」と感じる自然環境には必ず生物多様性が保たれています。私達は自然の中に本能的に生物多様性を感じ、求めているのです。



